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洞窟の中へ逃げ込んだ。
暗くまた酷く寒かったがフェルウが火をおこし暖を取った。
パザフィーラの目も覚めこれから話が始まる。
そんな中テラはその場を去った。
「ん?どこへ行くんだ?」ニュクスはあかる気に問いかけたが一切見向きもせずただただ進んでいった。
俺は差し出されたコーヒーに口をつけ湯気で揺れる視界からニュクスを見つめた。
ニュクスはテラの進んだ方向を見つめて頭の上に?マークを付けている。
するとフェルウが俺を軽くつまみ注意を寄せた。
僅かに痛みもあったがそれよりもその眼を見ると何時に無く真剣でそして恐怖に満ちていた。
「ねぇカルトス・・」フェルウが眼をあちこちに巡らせながら声をこもらせた。
「あ、私コーヒー飲めないんだ。」明らかにその眼は語りたいことがあるのに語れない目。
俺はそれを理解しながらももう一度コーヒーに手をかけると「なんか換えてもらうか。」と軽くあしらいニュクスの言葉を待った。
フェルウのコーヒーの換わりも頼まずに俺は飲み終えたコーヒーのコップを地面に置いた。
コーヒーを飲んだからか少しばかり寒気がした。
「まぁいいか、テラはいないが話すよ。何の話をするんだったっけな?」
俺は身構えた。辺りをもう一度軽く見回すとパザフィーラーは不服そうに、クルエルは楽しそうに、そしてフェルウは尚不安な表情を緩めず寧ろ一層高まっていた。
「俺の唄を聞きたい。」
ニュクスはコップにコーヒーとは違うものを注いで口を近づけた。
喉を大きくたてる豪快な飲み方に少々迫力を感じながら飲み終えるのを待った。
「飲むか?酒だ。」
「悪いが俺は未成年なんでね。」ニュクスは非常に不満な表情をして俺から視線をそらした。
そしてコップに酒を注ぐと酒を投げかけた。
視線の先のパザフィーラーはびしょびしょになり苛々した表情でニュクスを睨みつけていた。
ニュクスは無邪気な子供のように大きな声で笑っていた。
これなら余程フェルウのほうが大人だ。
「ハハハ・・・そうだ、忘れてたよ。よく聞けカルトス。
殺伐の世界に産み落とされし選択者いずれ強大な闇と光どちらもを知り道開かれる。
そは全て知らぬまま永久に眠る。」
俺は何もわからなった。
何故これが俺なんだ?一切俺の人生に当てはまらない。
思わずそのことを声に出した。
「なに、そのうち分るさ。その時が来れば又俺がお前の前に現れるだろう。それまでは暫くさよならだ。」
ニュクスは立ち上がった。
「待ってくれ。」
ニュクスがこちらを向きしゃがみこんだ。
俺のほうを睨むように覗き込んでくる。
「俺の記憶にアンタがいた。何でか分らないがそこにいて俺はあんたを信頼していたように感じた。ニュクス、アンタは俺の何なんだ?」
ニュクスは少しうつむき真剣なまなざしで数秒沈黙を作った。
周りで見つめる眼も何か含みのあるもので少しここにいるのが気持ち悪くなった。
「それもまた今度だ。」
ニュクスは立ち上がりクルエルのほうへ向かっていった。

「あぁあ!ニュクス様、待ってください!」テラが走ってきた。
口の周りにクリームがついていてニュクスは軽くいらっとした表情だった。
「お前・・俺のシュークリーム食いやがったな?ア?違うか?」子供のようなケンかをしながらクルエルに乗った二人は静かに消えていった。

to be continued…
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2008.04.22 
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