上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- 
童話に書かれた特長がよく当てはまる。
「アンタ、名前は?」
「ン?楓雅だ。」フウガ。あぁ、あのオネイレスの仲間か。
かの惨劇で死んだはずの人間が二人目。何かあると踏んでも良いのだろうな。
まぁそれはパザフィーラーもふくめこの二人の言葉のみを信じての過程だが。
「こちらも質問に答えたんだ、手前ェに筋ってもんがあるならこちらからの質問にも答えてもらおうか。」
内容によるな。そう答えると椅子に腰をかけた。
さっきの奴は少し迷惑そうな表情をしたが気にもかけず楓雅の質問を待った。
「お前等はラルか?」ラルに怨みのあるようなキャラだっけな?
しかしまぁ嘘をつく必要もあるまい。
「あぁ。そうだが?」そういうとゆっくりとゲルイは「一応は。」と言い壁に寄りかかり眼を瞑った。
しかしまぁ彼に休息はとらせまいと楓雅が突っ込んだ。
「一応?どういうことだ?」
「元ラルのドゥンディクスから元ドゥンディクスのラルに戻っただけですよ。」
つまりは俺に地獄の力を与えたからラルに戻り俺の僕となった。それを省略しただけか。
その言葉を聞くと楓雅は勢い良くゲルイの胸倉を掴み眼を見開いて問いかけ・・というよりは叫んだ。
「んならお前の周りに他のドゥンディクスは?居ないのか!?」ゲルイは一切動揺せずに叩いた。
ゆっくり聞こうと無駄にはしゃいで聞こうと同じなんだから落ち着け。そういいたげな目で楓雅を見たゲルイは口を開いた。
「あぁ・・キーティンというのがな。こういう学校の先生をしているらしい。」一枚の紙を出し名前をさらさらっと書いて奴に渡した。
渡された楓雅は少し複雑そうな表情をしていた。
何か訳アリか?
「キーティンってあの優男風の糞ドSのことだっけな?」
「えぇ・・。」友人の名前を否定されて苛々している表情だったが勿論ココでも彼は耐えていた。
律儀な奴に頼りきっているとは思ったが無視をして俺は話を続けた。
「アンタさ、キーティンしってんじゃねえの?」
楓雅はハッとしたような表情で口を瞑った。
するとゲルイが珍しくぺらぺらと喋りだした。
「分った。それについては全てこの闘技大会ペガサスで話をつけようか。」
闘技大会案内と書かれた紙のペガサスと言う欄を指した。
「この大会は大会の中でも大規模なものだから出場者を三つに分けバトルロワイヤルを行う。そこから勝ち抜いた3名・・」俺は話をさえぎった。
「結局は結果で話をつけようってことだろ?」
「え・・えぇ。まぁとにかく私、又はカルトス様が貴方に負ければ貴方の望みを私が聞きましょう。もし私たちが勝てばカルトス様のお話を聞いていただきます。もしも我々が当たらなかった場合も貴方が勝った時と同じで良いでしょう。さぁ・・芋を引きますか?」
奴が挑発するなんて・・。
驚きつつも楽しそうだったので俺は頷いた。
「良いだろう。」勿論楓雅も了解した。
奴はそのまま消えていった。
「中々喧嘩っ早い性格してんだな?」
「貴方の影響かもしれません。」
「皮肉かよ。」

日は過ぎいよいよ戦いの時が来た。
ルールを改めて見てこれが「裏」の闘技大会なのだと理解した。
武器の使用も構わない。人が死のうと構わない。
もしかしたら楓雅とのギャンブルどころじゃないかもしれない。

to be continued…
スポンサーサイト

2008.05.14 
「おふくろ、親父、俺色々悪いことしちまったよ。だから沢山怒られないといけない。だけどさ・・もう少しだけ、もう少しだけ馬鹿なことさせてくれないかな?」泣きじゃくった声で問いかけた。
返事は中々返ってこなかった。
確かにそんなに簡単に良いとは言ってくれないと思う。
二人が話し合っていた。
俺は更に訴えた、駄目といわれるわけにはいかない。
次第に雨が降ってきたことにもそのときは気が付かなかった。
灰になった家のほうを見て指をさした二人。
これをこうしたのはお前だ、俺たちを殺そうとしたのもお前だ。
そういいたいのか?親父?
俺は親を殺すほど悪い奴、俺は恩を仇で帰る最低な奴。
そういいたいのか?おふくろ。
ゆっくりと指を俺のほうにさす。
その口の動きは小さいが全てが俺を攻めているように感じた。
さっきのおふくろの優しかった声でこの言葉を感じ取ることは出来なかった。
聞こえてくる声。
「駄目息子。」「親不孝者。」「人殺し。」「放火魔。」「消えろ。」「二度と現れるな。」
その中に聞こえる「貴方の考えを私は尊重するわ。」と言うおふくろの声。
俺にはその言葉しか聞こえなかった。
「おふくろ・・おふくろ・・おふくろぉ・・。」
俺の頭を撫でた。
その手は力強く分厚い皮でふと現実に帰った。
「カルトス様。私はゲルイですよ。」傘を差して俺にコーヒーを差し出した。
苦味が強いブラックは俺の心にじんわりと染みた。
「十分泣いてください。そして貴方が望むなら救える命を救いましょう。私は貴方の命を受けるだけです。」
「ゲルイ・・。」俺は泣いた。
泣いて泣いて泣いて何も考えられなくなるほど。

次の日俺たちは小さな石を墓石としパザフィーラーを葬った。
「ゲルイ、仲間を探さないといけない。」そういって俺は地図を指差した。
「闘技大会にでも出るのですか?」
「あぁ、そこで強い奴と組むって言うな。」
「はぁ・・。」軽く呆れ気味なゲルイは重いため息をして何か考えたようだったがあえて気にせず話を進めた。
結局それからも長々と話は続きやっとのことで昼食をとったかと思うとすぐに言い放った。
「いくぞ。」と。
基本的に森などの自然が多い島なので歩きが主になったが案外時間はかからないままそこへ行き着いた。

村のインフォメーションへ行った。
「今出られる闘技大会ってどんなのがあるでしょう?」この時俺は大きな誤算をしていたようだった。
俺は観戦する方を考えていたが彼女には出場と感じられたらしい。
改めて聞くと俺にもそう聞こえる。
「こちらが・・。」
そういうと時刻表のようなものが出てきた。
「ん~この名前が格好良い『ペガサス』ってのが良いな。」
何だその選び方。そういいたげな目をしたゲルイはそのまま黙っていた。
「では俺もそれを。」
後ろから声がした。

to be continued…

2008.05.13 
目が覚めると見慣れないが知っている場所にいた。
あぁ。やっぱりか。
そう思わせるそこはあのバーだった。
店の裏側の休憩所のような場所。
ソファーと灰皿以外にこれといったものはないこの部屋で俺は額に氷まで置いてもらい眠っていた。
「またアンタかよ。」マスターの方を見て皮肉につぶやいた。
マスターがこちらを振り向いた。
「店を閉めました。」
「なんで?」すぐに聞き返した。
少ないがソレでも常連はいそうな雰囲気が出ていたのだがな。
しかしその謎は言葉ではなく行動で示された。
「我々ドゥンディクスはそれぞれの種族に生まれ、死に、その称号を得ます。そして我々は地獄の力を守る。しかし我々がそれを与えて良いと思うものには与える、その代償として我々は与えたものをサポートするのです。」
「なにが言いたい?」マスター、否、ゲルイに睨みを利かせながら言った。
いや、正式にはそうだったと彼が後に継げた。
きっとフェルウもパザフィーラーも守れなかったことで苛々していたんだと思う。
「つまり、私が貴方の右腕となり貴方の命令で生きる。」
正直俺は半分も聞いていなかったがなんとなくゲルイの言葉を聞き入れた。
おれは地図を見つめていた。
この場所は知っていた。
誰でも知っているだろう。
つまりはこの国の城。
「なにを見てらっしゃるのです?」ゲルイが覗き込んできたので掃うとふと涙が溢れてきた。
最初は自分でも分らなかったがパザフィーラーの死が原因だったのだろう。
何故だろう、そんなに長く一緒にいたわけでもないのに・・。
親を殺した時はまったく涙なんて出なかったのに・・。
俺はドアを開けて走り出した。
ただ涙を誰にも見られたくなかったし走って現実から逃げたかったのとただソレしか考えられなかったのと・・・・。
よく分からないがいつの間にか俺はあの家の前にいた。
戻ることの無い、絶対に逃げないために焼き払ったはずだった。
「なんでココに居るんだよぉ・・・。畜生が・・!」俺はありもしない壁を強く殴った。
虚しく風を感じただただ泣いた。
今になって痛感する自分の間違ったけじめのつけ方、もしココに親が居たらどれだけ良かったろう。
逃げる場所があったらどれだけ余裕を持って彼女を守れてたろう。
どれだけ彼女を大切に出来ただろうか・・・。

「おかえりなさい、待ってたわよ。」

え、おふくろ・・・?
後ろを振り向くとあの母が居て涙があふれ出た。
「ただいま。」そこに居たのは母と父。
逃げ場でも良いじゃないか。
焼けて灰になった家を見つめ違う涙を感じていた。

2008.05.13 
「クロツェイル?」俺の問いにサバレルはすぐに答えた。
「ワイの姓や。」あぁ、それだけのことか。
「・・嘘やて、クロツェイル言うのはどうかを意味する古代語。つまりこのパワーアップの元や。」
な・・。
それじゃつまり奴の戦法は一切読めない、最初の時と同じなのか。
確かに俺も進化したが元々は奴の方が俺よりも強い。
逃げた方が良い・・・。
フェルウとパワフィーラーを手で呼んだ。
サバレルはこちらを上から見下している。
「俺が奴とやりあってる間にお前等は逃げ・・。」あまりに急でまったく頭が追いつかなかった。

そこには金色の槍をこめかみにねじ込まれた英雄がいる。

「・・・パザさん・・・・・・。」フェルウがつぶやいた。
次の瞬間に叫び声が森を包み込みサバレルのほうを向いた。
死か。
フェルウの肩をつかみ静かに前に出た。
「お前は許さないよ、サバレル。」
奴が間を置いてこちらに話しかける。
「お前もしかしてカルトスか?」
「喋ンな。」奴の腹に肘をめり込ませる。

叫び声が上がらない!?

「なんやなんや、ワイはこの程度じゃ死にやせんで。」
腹は硬化していた、いや、全体的にそうなのだろう。
どうすれば?
考えていると英雄を貫いた槍が俺の脚を串刺しにした。
「弱いなぁ、じぶん。」
「お前・・。」逃げる事すらできなかったフェルウをサバレルが掴みあげた。
「残念やったな。せいぜい自分の無力さでも怨みいや。」
奴が槍を振りかぶる・・・死ぬのか。
「でもな、ワイは自分の成長が楽しみなんや。まぁ自分がカルトスっていう過程での話しやけどな。」
「何故だ・・。」
その答えは正直自分には理解できなかった。
「それはな、カノンが言う自分を殺してほしい者・・・つまりそいつ以外に殺されるわけにはいかん奴が自分やからや。」
俺に殺されたい?
何故?
それは言葉に出た。
「それはまだ言えへんけど、待っとくわ。」奴はそう言うとわざとらしく紙を落として森の奥へ消えた。
紙を見るとそこには地図があった。
そこで俺の記憶は朦朧とし始めた。

to be continued…

2008.05.11 
俺は奴と分かれあの唄について考えていた。

・・・んまぁそれだけに集中することも出来ないわけだがな。
俺たちは今山を下っている。
それはあいつ等が勝手に洞窟から俺等を置いて帰ってしまったからでこの空気は完全にぴりぴりしている。
空気は軽く冷たく草木を掻き分け進むと当たる部分が非常にひりひりする。
「うあぁ!あの野郎がぁ。」木の枝が顔に当たり苛々は頂点に達した。
すると一気に俺の喉元を軽く抑え口を塞いだ。
後ろを向くとパザフィーラーの仕業だった。
「誰が居るのか分からねえんだ、あんまり目立つ真似をしないほうが良い。」
年季の入ったグローブをつけた分厚い手は俺の口元を離れた。
しかし何か息苦しい。
草木を掻き分ける音がする。
「フェルウちゃ~ん、久しぶりやなぁ。」
サバレル!
「サバレル、またフェルウかよ、ロリコンの気でもあるのか?」
サバレルが一瞬こちらを見て顔をかしめる。
「誰や?」
あ、そうか。そういえば俺は今カルトスじゃ無くてカイルなんだ。
説明面倒くさいなぁ。
「あぁ、お前を知っててフェルウを守ってる奴だよ。」
いつものようにイメージ。
ただしこいつは厄介だ、いつもよりしっかりと・・。
短剣を二本だ、剣先は歪む。
「まぁええわ、お前等全員ぶっ殺してフェルウの五臓もちかえったる。」
させるかよ。
肩をつかみ頭突きをし腹に刃を食い込ます。
右腕に痛みを感じる。馬鹿な。

そこに居るのはあの時のサバレルではない、獣の様でもありまた神の様でもある、顔は歪み明らかに別人。

「サバレルクロツェイル様に殺されるんや、喜びや。」
一瞬でも殺意に潰されそうになる自分が居た。

to be continued…

2008.05.08 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。